「読みだしたら止まらない! 国内ミステリーマストリード100」に挑戦する!① 大阪圭吉編
最近、読む本に偏りが出てきているなあと思っていました。
どうしたものかと考えていたところ、9年前に購入したブックガイドの存在を思い出した!
それがこちら↓
2014年に発行された千街晶之さんのブックガイドです。
そうだ、これをもとに、いろんな作家さんの本を読んでみればいいじゃないかー、と思いつきました。
しかし、ミステリー好きのくせに怖がりなので、エグイもの、スプラッタなもの、あまりに怖すぎて精神的に侵食されそうなものは除く😓
その条件に加えて、なるべくAmazon Unlimitedで読める作家さんのもの。
さっそく、目次をもとにAmazonを検索してみたところ……
なぜなんだ、というくらいに、このブックガイドでおすすめ作品になっているものはAmazon Unlimitedでは、なかなか読めない……
しかし!
昭和に活躍された作家さんのなかには、ガイドのおすすめ作品以外で、たくさんの作品がAmazon Unlimitedで読めるようになっている場合もあるのを発見。
ありがたいですね、月額980円のパラダイス(回し者ではありません)。
というわけで、どれから読もうかな? とブックガイドを眺めてみました。
○ 江戸川乱歩 「パノラマ島綺譚」→既読 (「孤島の鬼」のほうが好き)
○ 小栗虫太郎 「完全犯罪」→未読 (いまの自分の読書レベルでは読みづらそう。後回し)
○ 夢野久作 「少女地獄」→未読 (ガイドを見るに、エグそうな……。後回し)
○ 大阪圭吉 「とむらい機関車」→本日(23年9月22日)読了
青空文庫でも読めるようです。
わたしが読んだのはオリオンブックスの電子書籍版「とむらい機関車」。
機関車をめぐる轢殺事件の顛末を描いた作品で、とちゅう、なかなかに凄惨な描写がはいるものの、淡々と描写しているため、それほど怖くは感じません。
というより、この作品を読むと、電車に飛び込んじゃだめ、どれだけ人に迷惑をかけることになるかと、こころから思うようになります。
作品タイトルが秀逸。
ああ、そうだったんだなという「犯行動機」が切ない……
オリオンブックス版「とむらい機関車」には、ほかに「白妖」「花束の虫」「幽霊妻」が収録されていました。
どれもテンポがとてもよく、かつノスタルジックで楽しめました。
時代をうまく反映した作品は、令和のいまでも色あせないなと、あらためて思いました。
さいごの「幽霊妻」は、日本ならではの犯人だなと感心。
これまた切ないお話でした。
ブックガイドの順番でいくと、お次は、
○ 横溝正史 「夜歩く」
なんですが、これはTVドラマ版を見て、犯人を知っていることと、横溝作品は学生時代に既読のものが多いので、今回はスルー。
さらにつづけると、
○ 高城高 「X橋付近」→未読 (Amazon Unlimited対象外。読書代ができたら、創元推理文庫版を購入予定)
なので、次回は仁木悦子の作品を読もうと思います。
ガイドでは「猫は知っていた」が、おすすめ作品なのですが、ざんねんなことに、こちらはAmazon Unlimitedの対象外。
その代わりに、対象作品の「赤い猫」を読む予定です。
秋の夜長にミステリーはぴったり。
東北は昨日からようやく涼しくなってきたので、ミステリーを読んで、さらに涼もうと思います😊